FA制度について
たい太郎(taitaro23)です。
今回はFA制度について解説していきます。
このような悩みの方に向けて書いてます。
本記事の内容・国内FAと海外FA
・FA権を行使出来る条件
・FA行使するメリット・デメリット
・FA移籍した選手
この記事を書いた人
毎年オフシーズンになると盛んになるFA制度の話題。
選手が移籍するのはわかるけど、細かいところまで理解するのは難しいですよね。
プロ野球に詳しくなりたい方やFA制度もしっかり頭に入れたい方は参考になると思います。
目次
FA制度とは
FAはフリーエージェント(FreeAgent)の略称で「自分の所属先を自分で決定できる」ことを表します。
このようにどの球団とも契約できる権利をFA権と呼び、FA権を使用することをFA宣言と呼びます。
国内FAと海外FA
FA制度には日本国内の球団に移籍できる国内FA権と海外の球団へも移籍できる海外FA権の2種類があります。
FA権はある一定期間1軍に選手登録され、活躍しなければ取得できません。ある一定の制限が設けられているんですね。
FA権を行使出来る条件
国内FA権を取得日数は高卒で入団した選手と大卒・社会人で入団した選手で異なります。また、国内FA権と海外FA権でも年数が異なります。
まとめると以下になります。
- 国内FA権
- 高卒選手:累計8年
- 大卒・社会人選手:累計7年
海外FA権
- 全選手一律で9年
FA権における1年の計算方法は複雑なので、これは以下で説明していきます。
FA権取得による1年は一軍登録日数が145日で1年とカウントします。プロ野球シーズンは1年で約200日あるので1軍から少し離れても大丈夫なんですね。
なお、1年で145日を超えた分はカウントされません。一軍登録日数が145日に満たないシーズンが複数ある場合はそれらを足し算することができます。
選手例(A選手、高卒入団)
以下はA選手の一軍登録日数を計算したものとします。
※実際の選手とは一切関係ありません。
プロ年数 | 一軍登録日数 | 登録日数合計 |
---|---|---|
1年 | 0日 | 0日 |
2年 | 50日 | 50日 |
3年 | 100日 | 1年+5日 |
4年 | 145日 | 2年+5日 |
5年 | 160日 | 3年+5日 |
6年 | 210日 | 4年+5日 |
7年 | 200日 | 5年+5日 |
8年 | 210日 | 6年+5日 |
9年 | 190日 | 7年+5日 |
10年 | 190日 | 8年+5日 |
11年 | 210日 | 9年+5日 |
このような経歴の場合、A選手は10年目で国内FA権、11年目で海外FA権を取得できます。
一軍登録期間が145日以上ですとそれ以上の日数は繰り越しされず、全て1年扱いとなります。よって4年目以降は日数は違いますが全て1年扱いです。
FA制度の補償内容
FA権を使用して他球団に移籍をすると、選手を獲得した球団は移籍前の球団に補償をしなければなりません。
これは人的補償制度と金銭補償の2種類があります。
FAする選手は前年度の年俸によりランクがA〜Cで定められており、A,Bランクに該当する場合は金銭+人的補償もしくは金銭を移籍前の球団に補償する必要があります。
人的補償制度と選手のランクについて、詳しくは以下でまとめています。
選手を獲得する代わりに自分の球団のベテランや若手の期待する選手を人的補償として取られてしまうリスクもあります。
FA制度を使用するメリット・デメリット
FA権を使用することは選手や周囲にどんな影響があるのでしょうか。
- 違う環境でプレーできる
- 自分の目的にあった野球ができる
- 年俸は確実に増える
- これまで応援してくれたファンが敵になる
- 環境に馴染めない可能性がある
- 出場機会が確保される補償がない
ちなみに元プロ野球選手で野球YouTuberで活躍する里崎さんはFAする選手の特徴として以下をあげていました。
- 夢追い型
- 優勝したい型
- 追い出され型
- お金大好き型
自分の立場を見極めてFA権を使えるとファンからの評価も落とさずに選手生活ができそうですよね。
過去にFA移籍した選手
これまでにFA権を行使して他球団に移籍した選手は95人、海外FAでは32人が使用しています。
どんな選手が移籍したかは下記のリンクからご覧ください。
FA制度まとめ
ここまでFA制度について解説してきました。
できるだけ不利のないように考えられて作られていますし、選手・球団ともに考えることがたくさんあることがわかりました。
FA制度に詳しくなったところで選手の動向を見てみるともっと面白いと思いますよ。